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テロメラーゼ活性より検出した末梢血中腫瘍細胞の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 16H00682
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 臨床医学C
研究機関金沢大学

研究代表者

松本 多圭夫  金沢大学, 附属病院, 医員

研究期間 (年度) 2016
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
560千円 (直接経費: 560千円)
2016年度: 560千円 (直接経費: 560千円)
キーワード末梢血中腫瘍細胞 / GFP発現テロメラーゼ特異的増殖型アデノウィルス / 上皮間葉転換
研究実績の概要

【研究目的】
近年、末梢血中腫瘍細胞(Circulating Tumor Cells ; CTC)は様々な固形癌における予後マーカーとして重要視されている。現在、上皮マーカー依存的検出法が最も広く使用されているが、腫瘍細胞が血管内へ浸潤する際に上皮間葉転換を起こすことにより、上皮マーカーの発現が減少するという報告も散見される。そこで我々は、癌細胞の不死化に必要とされるテロメラーゼに着目し、テロメラーゼ活性化細胞でのみ増殖能をもつGFP発現制限増殖型アデノウィルスを用いた新たな検出法を確立した(Takakura M et al. Br J Cancer. 107 : 448-54, 2012)。本研究では検出されたCTCを回収し、CTCの遺伝子解析を行うと同時に、上皮マーカーの発現についても検討した。
【研究方法】
インフォームド・コンセントのもとに得られた婦人科癌患者の末梢血5mlを溶血処理し、GFP発現制限増殖型アデノウィルスを感染させた。サイトケラチン(CK)等による免疫染色を追加し、GFP陽性細胞を蛍光顕微鏡下に回収した。検出したCTCが腫瘍由来であることを確認するため、子宮頸癌ではHPV DNAを、子宮体癌や卵巣癌ではp53、KRAS、PTEN等の変異を有する可能性が高い遺伝子をターゲットとし、解析した。まず原発病変の凍結標本からDNA抽出し、目的領域をPCR増幅後、direct sequencingにて遺伝子変異を特定した。ついでCTCのゲノムDNAをWhole genome amplification法にて増幅し、同じ遺伝子変異が存在することを確認した。
【研究成果】
婦人科癌症例45例中CTC陽性例は9例(20%)だった。癌種別では子宮頸癌6例、子宮体癌1例、卵巣癌2例だった。検出したCTC数は計25個で、すべてがCK陰性であった。子宮頸癌6例中5例(83%)のCTCで原発巣と一致したHPVゲノム増幅を認め、卵巣癌2例中1例(50%)のCTCで原発巣と一致したp53遺伝子における点突然変異を認めた。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Synchronous endometrioid adenocarcinomas in the uterine cervix and corpus2016

    • 著者名/発表者名
      Obata T, Nakamura M, Mizumoto Y, Matsumoto T, Takakura M, Fujiwara H
    • 雑誌名

      J Obstet Gynaecol Res

      巻: 42 号: 10 ページ: 1390-1394

    • DOI

      10.1111/jog.13049

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Live-cell imaging of telomerase activity in cancer cells and analysis of its localization in gynecologic cancer.2016

    • 著者名/発表者名
      松本多圭夫、高倉正博、水本泰成、保野由紀子、小幡武司、飯塚崇、鏡京介、中村充宏、藤原浩
    • 学会等名
      第68回日本産科婦人科学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2016-04-24
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://obgyn.w3.kanazawa-u.ac.jp

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-04-25  

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