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ジルコニアの義眼製作方法構築への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16H00690
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

西川 圭吾  北海道大学病院, 歯科技工士

研究期間 (年度) 2016
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
550千円 (直接経費: 550千円)
2016年度: 550千円 (直接経費: 550千円)
キーワードジルコニア / STLデータ / 歯科陶材用着色材
研究実績の概要

「ジルコニアの義眼製作方法構築への応用」
研究目的
現在の義眼材料であるPMMA(アクリルレジン)の欠点を補って、長期使用が可能なジルコニア製義眼の製作方法を構築することを目的とした。
研究方法
1、任意の3D義眼形状データ(STLデータ)を作成した。
2、歯科用ミリングマシーンに義眼形状データを入力し、機械加工により、ジルコニアディスク(直径約98mm、厚さ約18mm)からジルコニア義眼を削りだした。
3、削りだした義眼形状にガラス材を浸透させた後、約1,600℃の焼成釜で約6時間かけて焼結させた。
4、日本人の基本的な虹彩色の基準を決定するために、一番作製する頻度が高い虹彩色の3種類色見本を株式会社日本義眼研究所より借用して、歯科用色彩計を用いてL*a*b*表色系における色彩測定を行った。
5、ジルコニア義眼形状への虹彩(黒目)の着色には3種類色見本を参考に、歯科陶材用着色材を組み合わせて積層着色し、830℃~870℃で焼成した。着色の度に5℃ずつ温度を下げることで、色の混ざり合いを防ぎ、色見本に合わせた色調を再現できることが確認できた。
6、虹彩色色見本に近似させるように着色・焼成した、3種類の試料体も歯科用色彩計を用いてL*a*b*表色系における色彩測定を行ったが、測定数値は近似してはいなかった。
7、着色した虹彩の上に透明色の陶材を焼成させることで、レンズ効果を持たせ、生体同様の瞳の形状を付与することができた。
研究成果
歯科用CAD/CAMシステムを応用することによりジルコニア製義眼形状を削りだすことが可能となった。また、歯科陶材用着色材を応用することで義眼の虹彩を着色することが可能となった。デジタル技術(形状作製)とアナログ技術(虹彩の着色)の融合により、ジルコニアを用いた義眼の製作方法を構築することができた。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 歯科用ジルコニアの義眼への応用 -歯科用陶材外部着色材を用いた虹彩の着色方法-2017

    • 著者名/発表者名
      西川 圭吾
    • 学会等名
      第28回日本眼瞼義眼床手術学会
    • 発表場所
      ふじのくに千本松フォーラム(静岡県沼津市)
    • 年月日
      2017-02-04
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 歯科用ジルコニアの義眼への応用2016

    • 著者名/発表者名
      西川 圭吾
    • 学会等名
      日本歯科技工学会 第38回学術大会
    • 発表場所
      奈良春日野フォーラム(奈良県奈良市)
    • 年月日
      2016-10-17
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-04-25  

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