研究課題/領域番号 |
16H01727
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
齋木 潤 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (60283470)
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研究分担者 |
月浦 崇 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30344112)
野村 理朗 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (60399011)
上田 祥行 京都大学, こころの未来研究センター, 特定講師 (80582494)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
43,810千円 (直接経費: 33,700千円、間接経費: 10,110千円)
2019年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2018年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2017年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2016年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
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キーワード | 視覚探索 / 自伝的記憶 / 自己意識 / 採餌行動 / 文化間比較 / 探索行動 / 記憶探索 / 意思決定 / 神経基盤 |
研究成果の概要 |
ヒト探索行動における外界情報の抽出と意思決定の相互作用を採餌課題を用いて体系的に検討した。また、探索行動の変容を文化間変異、学習に着目して分析した。視覚探索を中心に、意味記憶探索、自伝的記憶探索、瞑想のような自己関連情報探索など広範な領域に関して行動実験、眼球運動計測、脳機能計測実験を実施した。それぞれの探索領域ごとに比較的独立したシステムが探索行動を実現していること、従来言われているよりも複雑な探索行動の文化間変異、柔軟な学習機構の存在が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
線分の長さの探索という極めて単純に見える知覚課題に有意な文化差があるという発見は、ヒトの基本的な知覚機能にも文化を含む環境の大きな影響があることを示した点で重要である。また、その文化差は東洋対西洋というような単純なものではなく、生活環境の諸側面を複雑に反映している可能性が高い。この知見は、ヒトの文化の形成に人間の社会活動のみならず、環境との相互作用による改変が重要な役割を果たしていることを示している。
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