研究課題/領域番号 |
16H01836
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大澤 幸生 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20273609)
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研究分担者 |
坪倉 正治 星槎大学, 共生科学部, 客員研究員 (20527741)
瀧田 盛仁 星槎大学, 教育学研究科, 客員研究員 (20760292)
久代 紀之 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (50630886)
平野 真理 東京家政大学, 人文学部, 講師 (50707411)
早矢仕 晃章 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (80806969)
奈良 由美子 放送大学, 教養学部, 教授 (80294180)
上 昌広 星槎大学, 共生科学部, 客員教授 (50422423)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
33,020千円 (直接経費: 25,400千円、間接経費: 7,620千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2018年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2017年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2016年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 信念の漂流 / 意思決定 / 情報獲得 / 意思決定支援 / 情報システム / データ設計 / a / 情報の生成・提供システム / 変数クエスト / 拡張ゴールグラフ / 問題解決 / 情報提供 / レジリエンス / 心のレジリエンス / 信念の漂流の抽出 / 情報伝達 / テキストマイニング / 漂流する信念 / 安心の社会技術 |
研究成果の概要 |
信念の漂流(BF)状態にある人の要求とこれに適合する情報との関係性を求め、心理学的調査に基づき研究方針を改善しつつ、信念漂流状態の人に情報提供を行う方法を研究した。拡張ゴールグラフ(EGG)については、対象ドメインに対する習熟度に応じたデータ選択を支援する効果が見出された。また、信念の漂流(BF)状態の人にとって情報の成分の選択が重要な意味を持つとの知見を得て変数クエスト(VQ)を改良し医療分野等へ実験的に適用した。さらに、系列データからの変化説明技術、必要データの表出化技術、発話データ等からの論理構造可視化技術を創り、信念漂流状態にある人が自ら情報を探索する過程を支援する手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会を大きく巻き込むような災害に直面する前後において、人々は平常時なら入らない情報を適切に統合して意思決定を行う必要がある。しかし、信念の漂流(多様な情報の間に整合性がなく、一貫性のある信念に収束することができない)状態におかれた人は適切な意思決定が困難となる。この信念漂流状態から、人を必要な意思決定プロセスに復帰させる、あるいは新たに向かわせることは、生活や業務における計画的行動設計にとって必要な社会的要求である。本研究では、人が信念の漂流を克服する情報の獲得を可能とすることにより、災害によるパニック下でも意思決定力を劣化させず社会の活性を持続させるための基盤情報技術の確立をめざした。
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