研究課題/領域番号 |
16H01850
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鈴木 淳史 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30415195)
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研究協力者 |
堀澤 健一
前原 喜彦
調 憲
熊丸 渉
大川 恭行
高島 康郎
山本 純平
三浦 静
鵜殿 美弥子
川又 理樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
44,330千円 (直接経費: 34,100千円、間接経費: 10,230千円)
2018年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2017年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2016年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | 肝臓 / 細胞分化 / ダイレクトリプログラミング / 再生 / がん / 細胞・組織 / 発生・分化 / 再生医学 / 移植・再生医療 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
本研究では、「ダイレクトリプログラミング」によって作製されたiHep細胞の機能的成熟誘導とその分子機構の解明を目指して研究を行った。その結果、細胞凝集塊形成によるHippoシグナルの活性化、並びにHnf1αを筆頭とする肝細胞分化関連転写因子の活性化が、iHep細胞の成熟化を強く促進することを見出した。また、肝細胞へのダイレクトリプログラミング技術をがん治療に応用できないかと考え、肝細胞分化誘導因子セットをヒトの肝がん細胞に導入した。その結果、肝がん細胞の長期的な増殖阻害やがん形質の消失、並びに肝細胞分化マーカーの発現上昇が認められ、肝がんの治療や制御に有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
iHep細胞の機能的成熟誘導法の開発やその分子機構の解明は、iHep細胞を用いた肝疾患患者に対する新しい移植医療の実現や、個人レベルで薬剤の効果や毒性を評価できる次世代型検査システムの構築に大きく貢献すると考えられる。また、本研究において肝細胞へのダイレクトリプログラミング技術ががん治療に応用可能なことが実証されたことから、ダイレクトリプログラミング技術を利用した肝がん細胞の肝細胞化が、肝がんの治療や制御を担う新しい治療法として発展することが期待される。
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