研究課題/領域番号 |
16H01885
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
深瀬 浩一 大阪大学, 理学研究科, 教授 (80192722)
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研究分担者 |
樺山 一哉 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (00399974)
真鍋 良幸 大阪大学, 理学研究科, 助教 (00632093)
下山 敦史 大阪大学, 理学研究科, 助教 (90625055)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
44,200千円 (直接経費: 34,000千円、間接経費: 10,200千円)
2019年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2018年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2017年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2016年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
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キーワード | 糖鎖 / 免疫 / ワクチン / N-グリカン / アジュバント / 糖鎖合成 / 免疫制御 / レクチン / イメージング / ケミカルバイオロジー / コアフコース / HaloTag / 糖化学 |
研究成果の概要 |
種々の糖鎖は,自己・非自己の認識に働くことにより,免疫機構に深く関与している.糖鎖が免疫制御に働く機構の一端を明らかにするために,N-グリカンライブラリを合成した.さらに,合成した糖鎖とタンパク質を複合化し,N-グリカンがタンパク質の動態を制御し,その機能を調節していることを明らかにした.加えて,合成糖鎖とレクチンの詳細な相互作用解析を行い,コアフコース認識レクチンとして,Dectin-1を同定した.また,腸内細菌から温和な免疫刺激活性を有するLipid Aの単離,構造決定,合成も達成した.併せて,これまでに見出した免疫刺激物質を利用したがんワクチン療法も検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,N-グリカン構造修飾による免疫制御機構の一端をレクチンとの相互作用と細胞表層のレクチンネットワークに基づいて解明し,さらには新たな免疫制御法の開発を目指した.Fut8阻害剤の開発を含め,化学的なアプローチによるN-グリカンの機能解析研究は未開拓領域で,糖鎖科学上の重要な成果である.また,本研究ではがんワクチンの開発も検討し,効率的な免疫制御法を見出したが,これは新たながん療法の可能性を示すもので,波及効果は大きい.合成を基盤として,糖鎖による免疫制御の機構解明・制御に挑む本研究のアプローチはきわめて独創的で,様々な創薬への展開が可能で,インパクトは大きい.
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