研究課題/領域番号 |
16H01896
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 幸一 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (80272441)
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研究分担者 |
大野 昭彦 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (20176960)
田辺 明生 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30262215)
中谷 純江 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 教授 (30530034)
加治佐 敬 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50377131)
辻田 祐子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 海外研究員 (60466068)
岡 通太郎 明治大学, 農学部, 専任准教授 (70402823)
和田 一哉 金沢大学, 経済学経営学系, 准教授 (70589259)
佐藤 孝宏 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (80444488)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2020年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2019年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2017年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2016年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 土地貸借市場 / 農村構造変化 / 南アジア / 海外出稼ぎ・移住 / 農村構造の変動 / 地域間比較 / インド / バングラデシュ / 労働市場 / 構造変動 / 土地市場 / 中間成果 / 農村構造の変化 / 土地流動化 / 脱農業化 / 耕作放棄 / 労働移動 / 債務奴隷的労働 / パンジャーブ / 農業担い手 / 労働流動化 |
研究成果の概要 |
インドおよびバングラデシュの農村で近年、経済発展に伴う農村からの労働力流出により、土地貸借市場が発展し、その結果、農村構造がドラスティックに変化していることを、現地調査に基づき詳細に明らかにした。土地貸借市場の発展は、特にインドのパンジャーブ州・マハーラーシュトラ州とバングラデシュにおいて顕著にみられた。インドのその他州では土地貸借市場の発展は潜在的なものにとどまっていたが、グジャラート州ではその前段階の動きが観察され、将来の貸借市場の発展を予期させるなど、各地域の特徴に応じた諸事情があることが判明し、それぞれに固有の農村構造変化が起こっていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インドやバングラデシュの農村は長い間、土地保有と耕作を基盤にした社会経済関係に支配されてきたが、近年の経済発展とそれに伴う労働移動、特に海外出稼ぎや移住が、伝統的な農村構造の抜本的変革をもたらしつつある。構造変革が端的な形で進行しているのがインドのパンジャーブ州であり、2つの調査村の詳細な実態解明により、本研究が明らかにした点は画期的成果といえる。バングラデシュでの土地貸借市場拡大の解明も先駆的成果である。以上、インドのその他州における成果をあわせ、本研究は、地域の諸事情に応じて少しづつ異なる形をとるとはいえ、今後南アジアで生起する事態を基本的なところで予見する重要な達成ということができる。
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