研究課題/領域番号 |
16H01923
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
勝又 直也 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (10378820)
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研究分担者 |
市川 裕 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20223084)
赤尾 光春 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90411694)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
40,950千円 (直接経費: 31,500千円、間接経費: 9,450千円)
2019年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2018年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2017年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2016年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | ユダヤ学 / ユダヤ文学 / ユダヤ教 / 文献学 / 書誌学 |
研究成果の概要 |
本研究は、様々なユダヤ文化を緊密に結びつける「ユダヤ文献」(聖書、ミシュナ、タルムード、ミドラシュ、ピユートなど)を批判的に再構築することによって、ユダヤ文化の一体性、ユダヤ史の連続性、ユダヤ人の同一性の基盤を再考することを目指した。 具体的には、一定の時代区分と、その時代に参照される「ユダヤ文献」を支える技術的要件によって、4つの研究班(古代-口承メディア班、中世-写本メディア班、近世-印刷メディア班、近代―マスメディア班)を組織し、局限されたコンテクストにおける「ユダヤ文献」の構成様式について分析し、「ユダヤ文献」の参照が文化史的な布置において果しえた役割を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:「ユダヤ文献」に関する最先端の国際的共同研究と密接にからめる形での推進。イブン・アビトゥールという典礼詩人の学術校訂版を作るうえで、本研究の成果に基づき、彼の作品を保存している二つの「原典」であるゲニザ文書(エジプト)とマハゾール(ヨーロッパ、北アフリカ)との間の差異や矛盾の問題を解決した。 社会的意義:公開シンポジウムの開催。ユダヤ教の中でも周辺的な「ユダヤ文献」(ユダヤ版「イエス伝」と言える『トルドット・イェシュ』や、ユダヤ教への改宗で知られるハザール王国に関するイェフダ・ハレヴィの『クザリの書』など)について、最新の研究紹介とその重要性について、広く一般社会に向けて発信した。
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