研究課題/領域番号 |
16H01940
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 東京外国語大学 (2019, 2021) 京都大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
永原 陽子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (90172551)
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研究分担者 |
粟屋 利江 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (00201905)
Bhatte Pallavi 京都大学, 人間・環境学研究科, 特定講師 (30761366)
松田 素二 京都大学, 文学研究科, 教授 (50173852)
上杉 妙子 専修大学, 文学部, 兼任講師 (90260116)
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (20512677)
眞城 百華 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (30459309)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
29,250千円 (直接経費: 22,500千円、間接経費: 6,750千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2017年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2016年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 植民地兵 / 植民地主義 / 第二次世界大戦 / 軍夫 / 労働動員 / 軍隊と性 / 戦後補償 / 軍隊・戦争と性 / 徴募 / 植民地 / 性的動員 / 植民地間関係 / 帝国間関係 |
研究成果の概要 |
アフリカ・アジアの植民地における第二次世界大戦期の戦争動員は、兵士や軍夫としてのほか、労務全般、女性の性的動員など多岐にわたった。軍との関係のあり方は多様であるが、全体的な特徴として、「平時」の労働との連続性を指摘できる。アフリカやインドでは、植民地征服の当初から植民地兵を使うことが一般的であり、地域によっては植民地兵が特定の社会集団を形成した(例:「セポイ」「グルカ兵」「アスカリ」「セネガル兵」)。第二次世界大戦期の動員は、特定の集団を超えて社会全体に及び動員先も遠隔地を含んだ。それゆえ動員の経験は脱植民地化過程に深く影響し、旧宗主国との関係を含むその社会的影響は今日まで残存している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二次世界大戦期の植民地兵を包括的に対象とした本研究は、植民地主義の歴史における20世紀中葉を個別植民地における支配政策とは異なる観点から再検討するものであると同時に、大戦を連合国と枢軸国との戦争として見るのとは異なる視点から、すなわち植民地戦争の観点から再検討し、植民地の視点からの20世紀史再考の枠組みを提示した。 この主題は、現在の日本において「慰安婦」問題や「徴用工」問題などの形で政治外交問題化してもいるが、世界各地の同種の歴史についての実証的な研究は、狭隘なナショナリズムを克服し、史実に即して世界諸地域間とりわけ東アジア諸国の友好的な関係を築くための基礎を提供するものである。
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