研究課題/領域番号 |
16H01947
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 高知大学 (2019-2020, 2022) 大阪産業大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
市村 高男 高知大学, その他部局等(名誉教授), 名誉教授 (80294817)
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研究分担者 |
舘鼻 誠 日本体育大学, スポーツ文化学部, 准教授 (00384678)
七海 雅人 東北学院大学, 文学部, 教授 (00405888)
鈴木 康之 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (10733272)
先山 徹 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 客員教授 (20244692)
佐藤 亜聖 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (40321947)
桃崎 祐輔 福岡大学, 人文学部, 教授 (60323218)
榎本 渉 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (60361630)
高津 孝 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (70206770)
福島 金治 愛知学院大学, 文学部, 教授 (70319177)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2020年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2019年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2018年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2017年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2016年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | 石造物 / 石材 / 九州西岸地域 / 関東・東北 / 東アジア交流 / 技術と文化 / 学際的研究 / 3D計測画像 / 九州西南岸地域 / 日本海沿岸地域 / 技術の伝播 / 技術・文化の伝播 / 九州・関東 / 九州・東北 / 琉球 / 日本海沿岸 / 薩摩塔 / 輝緑岩 |
研究成果の概要 |
日本の石造物は、中国・韓国の影響を受け、8世紀の畿内で造立が始まる。9~10世紀には九州で石鍋・石仏等の製作が始まり、関東・東北でも石塔や摩崖仏等が製作される。12世紀後半に畿内や九州・東北で新たな石塔が現れ、13世紀後半には東大寺再建に参加した中国石工の末裔が、先進的な石造物の製作を始める。 日本の石工は中国の技術の一部を受容するが、日本の好みや環境に応じて独自な技術と文化を発展させた。13世紀後半から九州西岸を中心に海商が宋風石造物をもたらすが、その影響は限定的で、沖縄・奄美を除く列島各地に地域色のある石造物が展開する。日本は中国文化から取捨選択し、改変し独自に発展させたのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石塔・石仏などの石造物を素材として、日本文化・技術について総合的な検討を試み、この分野の研究の多様な発展の可能性を示した。その中でも石材に着目した点は、自然系の研究者との連携を不可欠にし、帯磁率や放射線量の測定などの有効性を証明し、新たなジャンルを開拓した。また、個別石造物調査に3D計測を導入し、実測図作成の作業の効率化と客観性を高めた点は、石造物の基礎調査に大きなインパクトを与えた。 さらに中国・韓国の石造物調査を実施する中で、共同研究の機運を高めるとともに、日中韓の研究視点や方法の違いも明らかになり、今後の課題を確認できた。多様な研究者が集い、研究を飛躍させる機が熟している。
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