研究課題/領域番号 |
16H02005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松田 康博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50511482)
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研究分担者 |
松本 充豊 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (00335415)
黄 偉修 東京大学, 東洋文化研究所, 助教 (00733130)
福田 円 法政大学, 法学部, 教授 (10549497)
小笠原 欣幸 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20233398)
江藤 名保子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東アジア研究グループ, 研究員 (30648332)
若林 正丈 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60114716)
高原 明生 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 教授 (80240993)
佐藤 幸人 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 研究センター長 (90450460)
益尾 知佐子 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (90465386)
家永 真幸 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (90632381)
清水 麗 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (80338300)
佐橋 亮 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (00540866)
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30163497)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
44,330千円 (直接経費: 34,100千円、間接経費: 10,230千円)
2019年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2018年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2017年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2016年度: 12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
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キーワード | 台湾 / 中国 / 中台関係 / 安全保障 / 相互依存 / ナショナリズム / アイデンティティ / 選挙 / 東アジア / 東アジア国際関係 / 経済依存 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、1996年の蔡英文政権成立以降、脆弱な基盤の上に成立していた中台間の「和解なき安定」が崩壊し、徐々に中台双方がナショナリズムをぶつけ合うプロセスを明らかにしたことである。第1に、中国は、台湾の経済的対中依存を国民党支持や統一支持に転換することに失敗した上、ほとんど効果のない小規模の対台湾経済制裁しかできなかった。第2に、中国は外交的・軍事的圧力を台湾にかけたが、米国の対台湾支援の増大を招き、台湾住民の安心感をかえって強めた。第3に、香港情勢の悪化が台湾住民の中国への反感と対中ナショナリズムを強める結果をもたらした。これらが、2020年の総統選挙における蔡英文の再選につながった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東アジア地域において往々にして軽視されてきた台湾情勢と中台関係の変化がどのように発生しているかが、実証的に明らかにした。長期的・継続的研究により既存理論では把握しきれない中台関係の分析枠組みを構築した。また、日本の隣接地域に位置する台湾が中国や米国との関係をどう変化させているかを明らかにすることで、日本がこの地域との交流を進める上で不可欠の知識を提供した。これは本研究の独創的な点である。なお、本研究グループは、日本語に加え、中国語、英語での発表・対外発信を積み重ね、国際的学術交流にも貢献している。
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