研究課題
基盤研究(A)
援助行動と自閉症のかかわりを進化・生物学的観点から検討した。ヒト以外では例外的とされてきた援助行動をマーモセットとその自閉症モデル個体で調べた。マーモセットの統制個体は、むしろ他個体に餌が渡ることを阻止する行動をした。不公平忌避が原因であると考え、不公平忌避実験を実施した。統制個体は不公平忌避を示したが、自閉症モデル個体は不公平忌避を示さなかった。このことは、自閉症モデル個体が他個体へ関心を払わないことを示している。援助を含む社会的スキル訓練を小学校高学年の授業で実施した。自閉症的特性の高い児童も望ましい行動が向上し、3か月後のフォローアップ時にも維持されていた。
援助行動は嫉妬や不公平感の裏返しであることが、霊長類の研究で示された。援助を促進するためには、これらのネガティブな気持ちを取り除くことが重要であることが示唆される。
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