研究課題/領域番号 |
16H02061
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
櫻井 芳雄 同志社大学, 脳科学研究科, 教授 (60153962)
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研究分担者 |
廣川 純也 同志社大学, 研究開発推進機構, 准教授 (40546470)
眞部 寛之 同志社大学, 研究開発推進機構, 准教授 (80511386)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
39,520千円 (直接経費: 30,400千円、間接経費: 9,120千円)
2019年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2016年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 記憶 / 神経回路 / 神経細胞 / セル・アセンブリ / ラット / 高次記憶 / ニューロン / 海馬 / 側頭皮質 / 前頭前野 / マルチニューロン |
研究成果の概要 |
本研究は、高次な記憶情報を活用する際のセル・アセンブリの検出を目指し、十分な成果を早期に得ることができた。具体的には、刺激の前後関係(文脈)を記憶し活用する際、海馬のニューロン集団が短時間で同期すること、また順序情報を記憶し活用する際、海馬-前頭前野間でニューロン集団の相互作用が生じること、そして一旦記憶したルールを変更し活用する際、セル・アセンブリを表す特有のリズムが海馬で生じることがわかった。さらにラットの新たな記憶課題と、高次な記憶や認知機能を検出する方法論も確立し、セル・アセンブリ研究の今後の研究方略と理論モデルについて構築した。これらの成果は全て論文として国際誌に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、これまで認知心理学が唱えてきた記憶情報のネットワークという構成概念を、脳内のセル・アセンブリという実体と結びつけることが可能となり、認知心理学と神経科学を一体化した新たな学術分野を創造する道筋が見えてきた。またセル・アセンブリの活動を今後さらに精緻に検出できるようになれば、記憶情報やその活用に伴う脳内の信号を取り出すことが可能になり、身体麻痺の患者さんが脳の活動だけで外部機器を操作するシステム、すなわち真のブレイン-マシン・インタフェース(BMI)の実現に近づくと考えられる。
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