研究課題/領域番号 |
16H02094
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノマイクロシステム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
生田 幸士 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90212745)
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研究分担者 |
宮本 義孝 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 上級研究員 (20425705)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
41,210千円 (直接経費: 31,700千円、間接経費: 9,510千円)
2018年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2017年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2016年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | マイクロマシン / POC / ナノバイオシステム / マイクロデバイス / ナノバイオ |
研究成果の概要 |
microRNA (miRNA) が,早期がん発見に使用できる可能性が指摘されている。しかし従来の解析装置は巨大で,設置場所が大病院等に制限される。そこで本研究では、代表の生田が体系的に開発してきた「化学ICチップ」を活用し、各家庭レベルで使える、がん早期診断システムの開発を目的とした。開発デバイスは手のひら程度の大きさでありながら、診断に必要な全反応を可能とする。また低コストでの作成、使い捨てが可能であり、実用性に優れている。更に従来装置の約1/100のサンプルで解析可能である。本デバイスでの解析実験では、正確な定量が可能であり、検出感度は早期段階のがんを検出するのに十分である事が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、日本人の死因の一位であるがんの早期診断が、各家庭レベルで可能となれば、日本人の健康寿命の向上に大きく貢献する。早期発見だけでなく、再発防止にも有用である。また、血中からのRNA 精製からqRT-PCR によるRNA 定量を行うプロセスは、がんのみならず、他の慢性疾患や感染症の早期発見にも応用できる。さらに、将来的には、定期的に自分のRNA 発現解析データをクラウド上に保存し、発現の時系列変動をモニタするシステムまで構築することを視野に入れている。これにより、疾患の早期発見のみならず、適切な食事や運動の提案をするなど、疾患予防システムへ展開する。
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