研究課題/領域番号 |
16H02217
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
笹井 理生 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30178628)
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研究分担者 |
新井 宗仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90302801)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2018年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2017年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2016年度: 16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
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キーワード | 動的ランドスケープ / 粗視化動力学モデル / マルチスケールNMR測定 / 網羅的変異解析 / 網羅的変異測定 |
研究成果の概要 |
理論と実験の協力により、タンパク質の動的ランドスケープの原理について研究を行った。タンパク質の粗視化計算モデルを開発し、タンパク質の構造転移を合理的に説明する動的ランドスケープの計算を行った。さらに、統計力学モデルによってフォールディング、タンパク質系の振動を理論的に分析した。また、マルチタイムスケールのNMR緩和測定を行い、複数の酵素や天然変性タンパク質の特性を解析した。さらに網羅的なアミノ酸置換によってアルカン合成酵素をはじめとするタンパク質を解析した。こうした成果に基づき、タンパク質機能の工学的改変の原理を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しい粗視化計算モデル、統計力学モデルを開発するとともに、マルチスケールNMR緩和測定法により、ピコ秒からミリ秒に及ぶ構造変化ダイナミクスを解析するための学術的方法論を整備することができた。また、網羅的アミノ酸置換により、バイオ燃料を生産できるアルカン合成酵素の可溶性と酵素活性の向上のための改変、リン資源の枯渇を防ぐ上で有用な酵素の機能向上のための改変など、タンパク質工学の基礎技術を発展させ、タンパク質の基礎知識と概念の社会的問題への適用可能性を示すことができた。
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