研究課題/領域番号 |
16H02271
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
阿波賀 邦夫 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10202772)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
46,280千円 (直接経費: 35,600千円、間接経費: 10,680千円)
2016年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
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キーワード | 固体電気化学 / レドックス活性 / 金属有機構造体 / 共有結合構造 / 複合材料・物性 / 分子性固体 |
研究実績の概要 |
固体電気化学は基礎から応用までをカバーする幅広い研究領域である。物質の酸化還元、電子輸送、イオン輸送、固液界面など、さまざまな要素がシステム化されて機能を生み出している。本研究では、分子物性科学と固体電気化学研究を融合させ、電気化学的な「構造耐性」をもつさまざまなポーラス・レドックス化合物(金属酸化物、無機層状物質、金属有機構造体(MOF)、共有結合構造体(COF)など)の合成と、複数のoperando電気化学計測を組み合わせながら、分子物性科学の物質論によって固体電気化学に新しいエネルギー材料を提供する一方、電気化学の方法論によって新しい物性を引き出すことにより、両者にWin-Winの関係をもたらすことを目指した。本研究では、COFにS8分子を化学結合させた複合系の合成に成功し、これを正極活物質とするLiS電池を作製してその充放電特性を調べたところ、非常に高いサイクル特性を得ることができた。ナノ細孔径を制御し、さらに高い特性を目指している。そのほか、電解結晶法によって「強等方性」をもつK4構造をもつ有機ラジカル結晶の作製にも成功した。バンド計算から、金属的な基底状態やディラック・コーンの存在が示唆された。1分子当たりの電荷を正確に見積もることによって不対電子の位置を正確に定めたところ、いわゆるダイマー・モット系と呼ばれる電子構造をもち、このダイマー構造がハイパーカゴメ格子を形成していることを突き止めた。現在、極低温物性測定を進めている。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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