研究課題
基盤研究(A)
本研究の目的は、研究代表者が進めてきたナノポーラス金属を、メタン(C1:炭素数が1の化合物)から化成品原料や有用な炭素資源へ変換するための革新的触媒へと発展させることである。特に、温暖化ガスの大半を占めるメタンのドライフォーミング反応(CH4+CO2)に注目した。その結果、合成ガス(H2+CO)生成用触媒として耐熱性・耐コーキング性ナノポーラスNi/Y2O3、C2(エチレンなど)生成用触媒としてCaO/Na2CO3複合触媒を見いだすことに成功した。
温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)とメタン(CH4)を減らす上で、メタンドライフォーミング反応は重要である。通常は高温度(>800度)で行なわれる反応であり、炭素による被毒作用による劣化もあり、高い耐久性が求められていた。研究代表者は、従来の担持触媒ではなく、スポンジ構造をもったナノポーラス金属触媒によってこの問題の解決に取り組んだ。その結果、550°C 360 時間の反応耐性を持ったナノポーラスニッケル・イットリウム酸化物複合触媒を開発した。また、二酸化炭素を用いたメタンカップリング反応として、地球上のありふれた元素のみで構成されたカルシウム・炭酸ナトリウム複合触媒を開発した。
すべて 2021 2020 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 3件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件) 備考 (2件) 産業財産権 (3件)
Angewandte Chemie International Edition
巻: 60 号: 9 ページ: 4747-4755
10.1002/anie.202010618
Applied Catalysis B: Environmental
巻: 270 ページ: 118883-118883
10.1016/j.apcatb.2020.118883
Materials
巻: 13 号: 9 ページ: 2044-2044
10.3390/ma13092044
Journal of Materials Chemistry A
巻: 8 号: 38 ページ: 19788-19792
10.1039/d0ta04223d
Philosophical Transactions of the Royal Society A: Mathematical, Physical and Engineering Sciences
巻: 378 号: 2186 ページ: 20190602-20190602
10.1098/rsta.2019.0602
Scientific Reports
巻: 9 号: 1 ページ: 15454-15454
10.1038/s41598-019-51817-2
ACS Omega
巻: 3 号: 12 ページ: 16651-16657
10.1021/acsomega.8b02023
Science and Technology of Advanced Materials
巻: 18 号: 1 ページ: 724-740
10.1080/14686996.2017.1377047
Metals
巻: 7 号: 10 ページ: 406-406
10.3390/met7100406
https://www.kochi-tech.ac.jp/profile/ja/fujita-takeshi.html
https://publons.com/researcher/2870251/takeshi-fujita/