研究課題/領域番号 |
16H02359
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
後藤 芳顕 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90144188)
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研究分担者 |
野中 哲也 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20772122)
小畑 誠 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30194624)
海老澤 健正 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90332709)
吉田 純司 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90345695)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 21,190千円 (直接経費: 16,300千円、間接経費: 4,890千円)
2016年度: 21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
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キーワード | 進行性破壊 / 耐震設計 / 崩壊制御 / 連続高架橋 / CFT橋脚 / 上路式トラス橋 / 振動台実験 / ロバスト性 / 耐震構造 / 動的応答解析 / 耐震設計法 / 終局挙動 |
研究成果の概要 |
橋の地震時応答が耐震設計での終局限界を超えた場合に,致命的な崩壊が生じないようにするための崩壊制御設計の枠組みを構築した.まず,連続高架橋の縮尺1/7模型3体と上路式トラス橋の縮尺1/5模型2体の崩壊実験を実施し,その特性を明らかにした.つぎに,実験での崩壊挙動を再現できる精緻な数値解析モデルを構築した.また,数値解析により崩壊挙動の有無を予測する方法も提示した.さらに,崩壊挙動が予測された場合に,耐崩壊性能を向上する方策として,終局限界以降の構成部材のエネルギー吸収能を高める方法ならびに崩壊防止装置を設置する方法を提案し有効性も示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
橋の耐震設計では,通常,想定した地震動に対して,橋の応答が終局限界を超えないことの照査のみがなされる.このため,想定外の地震動で応答が終局限界を超えた場合には,崩壊などの深刻な被害が発生する恐れもある.しかし,橋の崩壊挙動の実態はほとんど未知であるので,問題を解決する有効な方策は提示されていない.したがって,本研究で,橋の崩壊挙動特性を実験で解明し,崩壊挙動を予測する精緻な解析モデルや崩壊判定法を構築したこと,さらに,崩壊制御設計の新しい枠組を提示したことには学術的意義がある.また,想定外の地震に対する橋の致命的崩壊を減災の観点から回避する具体的方策を提示したことには社会的意義があると考える.
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