研究課題/領域番号 |
16H02435
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
笹木 圭子 九州大学, 工学研究院, 教授 (30311525)
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研究分担者 |
出光 一哉 九州大学, 工学研究院, 教授 (10221079)
三木 一 九州大学, 工学研究院, 准教授 (10706386)
平島 剛 九州大学, 工学研究院, 教授 (00175556)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
45,240千円 (直接経費: 34,800千円、間接経費: 10,440千円)
2018年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2017年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2016年度: 21,580千円 (直接経費: 16,600千円、間接経費: 4,980千円)
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キーワード | 放射性核種 / ジオミメティクス / 吸着 / 共沈 / 固化 / 吸着剤 / 環境材料 / 複合体 / 固化埋設 / 環境技術 / 廃棄物処理 / 化学工学 / 反応・分離工学 / イオン交換 / 複合材料 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
半減期が長く、拡散しやすい性質を持つ陰イオン性核種の吸着剤あるいは不溶化法の開発を行った。セレン酸および亜セレン酸に対しては、ハイドロカルマイトやエトリンガイトとの共沈、あるいはこれらをイオン交換体とする吸着によって除去されやすかった。ヨウ素酸の不溶化は、エトリンガイトやハイドロキシアパタイトとの共沈が有効であり、ハイドロカルマイトにはあまり不溶化されない。一方、ヨウ化物イオンは、これらのいずれにも不溶化されず、第4級アンモニウムイオンを有する界面活性剤による修飾粘土が唯一有効な吸着体であった。この傾向は、過テクネチクム酸の代替イオンである過レニウム酸も同様であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、代表的陰イオン性放射性核種ごとの安定なマトリックスが明らかとなり、それを決定するのは、イオンサイズや価数だけではなく、イオンの水分子との親和性が重要なファクターとなっていることを示した。これらの成果は、核種埋設に向けてセメント系固化体にするときのポゾラン反応の過程におけるこれら陰イオン性核種の挙動を予測する上で重要な知見となる。
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