研究課題/領域番号 |
16H02455
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 京都大学 (2017-2018) 国立研究開発法人理化学研究所 (2016) |
研究代表者 |
林 康紀 京都大学, 医学研究科, 教授 (90466037)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
46,020千円 (直接経費: 35,400千円、間接経費: 10,620千円)
2018年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2017年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2016年度: 19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
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キーワード | シナプス可塑性 / 記憶・学習 / コフィリン / スパイン / 記憶固定化 / 海馬 / 樹状突起スパイン / 細胞骨格 / 光増感法 / 記憶学習 / 長期記憶 / 記憶痕跡 / 睡眠 |
研究成果の概要 |
記憶の固定化に伴い、どのシナプスがいつ可塑的な変化を示すかを調べるため、動物個体でNMDA受容体依存的な可塑性を解除することを試みた。このため、シナプス可塑性字にシナプスに集積して細胞骨格を安定化すると考えられるコフィリンを、光にて不活化する技術を確立した。この方法を用いることにより、シナプス可塑性が起こっておよそ30分以内のシナプスのみ特異的に可塑性が解除できた。動物個体で海馬シナプス可塑性がいつ生じているかを検討したところ、睡眠中に起こっていることがわかった。睡眠中に海馬の神経細胞が再活性化され、それによってシナプス可塑性が生じ、それが記憶の固定化を引き起こしていると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本技術を用いれば、記憶固定化の過程に重要なLTPを解除することが可能であり、記憶学習の固定化のメカニズムを解明するための画期的なツールとなると期待される。またそればかりではなく、記憶が異常に亢進している疾患、例えば外傷後ストレス症候群(PTSD)や薬物依存症の治療にも有用ではないかと考えられる。
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