研究課題/領域番号 |
16H02472
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
金井 弥栄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00260315)
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研究分担者 |
山地 太樹 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (10466203)
新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40446547)
伊藤 秀美 愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 分野長 (90393123)
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研究協力者 |
吉田 輝彦
後藤 政広
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
46,670千円 (直接経費: 35,900千円、間接経費: 10,770千円)
2018年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2017年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2016年度: 25,350千円 (直接経費: 19,500千円、間接経費: 5,850千円)
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キーワード | エピゲノム / エピゲノムワイド関連解析 (EWAS) / 膵がん / DNAメチル化 / エピゲノムワイド関連解析 / リスク診断 |
研究成果の概要 |
エピゲノムワイド関連解析を基盤とし、膵がん発症の高危険群を捕捉するためのリスク診断の基盤となる知見を得ることを目指した。膵がんを発症した患者と対照の血液検体の間で、かつ浸潤性膵管がん組織と正常膵組織の間で、ともにDNAメチル化率が有意に異なる46,924 CpG部位を同定した。DNAメチル化異常を来す遺伝子の多くは、幹細胞性・細胞増殖等に寄与するがん関連遺伝子で、環境要因・遺伝素因の影響で全身の細胞に惹起されたDNAメチル化異常が、末梢膵管上皮において発がん促進的に作用する場合があると考えられた。血液検体のDNAメチル化検査で発がんリスクを診断し得るとのfeasibilityが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で同定したリスク診断マーカーCpG部位の、DNAメチル化率の診断閾値を組み合わせることによって、健診等の血液検査によって将来の膵がんの発生リスクを予測するための診断基準を確立できる見込みである。確立した膵がん発生リスク診断基準について、適切に知財を確保する。さらに、研究代表者等が企業と共同研究開発し既に特許の成立している、健診機関にも普及が容易で血液検査に適した、高速液体クロマトグラフィーを基盤とするDNAメチル化診断システムに適合させ、キット化する。これにより、予防先制医療が当然のこととなる近い将来に、発がんリスク診断と介入予防の社会実装を図れると期待される。
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