研究課題/領域番号 |
16H02518
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
進化生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野崎 久義 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (40250104)
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研究分担者 |
宮城島 進也 国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 教授 (00443036)
関本 弘之 日本女子大学, 理学部, 教授 (20281652)
西山 智明 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (50390688)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
42,770千円 (直接経費: 32,900千円、間接経費: 9,870千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2018年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2017年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2016年度: 12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
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キーワード | 多細胞化 / 雌雄性進化 / 全ゲノム解析 / 群体性ボルボックス目 / 性特異的遺伝子 / 性染色体領域 / ボルボックス系列 / アストレフォメネ / 全ゲノム解読 / 性決定遺伝子 / 多細胞進化 / 全ゲノム情報 / 雌雄性の進化 / 多細胞起源 / ゲノム情報 / 雌雄性 / 進化 / ゲノム |
研究成果の概要 |
現生の生物群で唯一多細胞化と雌雄性の進化を実験的に研究できる「群体性ボルボックス」用いた全ゲノム情報を活用した比較生物学的解析を実施し、両発展的進化の進化の遺伝子・ゲノムレベルの基盤を明らかにすることを目的に研究は開始された。 ゲノム解析から本生物群の4細胞の段階で細胞周期と細胞質分裂の遺伝子の進化が起きて多細胞体形成に関与し(2017, MBE, BMC Evol. Biol.)、性染色体領域の拡大はボルボックスの有性群体形成様式の獲得に関与したことが推測された。また、群体性ボルボックス目では多細胞化と性関連の形質の進化の相関が認められた(2018, Am. Naturalist)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々ヒトの一生は「メスとオス」の出会いに始まり、同様の出会いで子を残し、最終的には複雑な多細胞生物に必然的な「老衰死」を迎える。「雌雄性」と「多細胞化」という仏教の開祖のブッタをも悩ませた人類の最大の命題に着目し、両者を実験生物学的に研究できる「群体性ボルボックス目」を用いた全ゲノム解析を実施した。その結果、単細胞から4細胞に転換した多細胞化の極初期で細胞周期と細胞質分裂関連の遺伝子の進化が大きく多細胞化に寄与したことが推測された。また、雌雄性の極初期段階では1個のオス特異的遺伝子の進化が重要で、雌雄で異なる性染色体領域の拡大は配偶子以外の雌雄で異なる特徴の進化に寄与したことが推測された。
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