研究課題/領域番号 |
16H02524
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
陀安 一郎 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 教授 (80353449)
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研究分担者 |
中野 孝教 早稲田大学, 理工学術院, その他(非常勤講師) (20155782)
申 基チョル 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 准教授 (50569283)
木庭 啓介 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (90311745)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,900千円 (直接経費: 33,000千円、間接経費: 9,900千円)
2019年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2016年度: 20,020千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 4,620千円)
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キーワード | 安定同位体 / Isoscapes / 軽元素 / 重元素 / トレーサビリティー / Isoscape |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、物質や生物体に保持された同位体情報と、時空間的に示された多元素同位体情報(アイソスケープ:同位体地図)を比較することによって、物質の由来や履歴、生物の移動についての手法開発を行うことである。その結果、生物体の中に同位体履歴を時系列で保存する部位があることを、魚類や哺乳類で示した。また、個別の元素の同位体分布および同位体分別のメカニズムを利用することで、海洋生物の移動履歴を推定することができた。さらに、散布された種子の行方を探ることができることや、多元素同位体比を用いることで従属栄養植物の栄養獲得様式が明らかになるなど、幅広い生態系トレーサビリティー技術を確立することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、生物を捕獲することでその生物の辿ってきた移動履歴を推定することや、種子を集めることでその種子の生産された高度を推定するなど、今まで難しかった生物の移動履歴推定について新たな手法を開発することができた。まだまだ解明すべきことが明確になりつつある段階であるが、本研究の成果から、多元素の安定同位体比を用いることの意義が明らかになった。今後、「生態系トレーサビリティー技術」としてさらに発展させていく必要がある。
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