研究課題/領域番号 |
16H02562
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浜崎 恒二 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80277871)
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研究分担者 |
岩本 洋子 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (60599645)
高見 英人 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 上席研究員 (70359165)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
40,170千円 (直接経費: 30,900千円、間接経費: 9,270千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2017年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2016年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 微生物 / 海洋 / 海表面マイクロ層 / 大気エアロゾル / メタゲノム / バイオエアロゾル / 雲凝結活性 / エアロゾル / TEP / 海表面マイクロレイヤー / 雲 / マイクロレイヤー |
研究成果の概要 |
本研究では,海洋の生物活動と気候システムのリンクとして,バイオエアロゾルによる雲生成への影響に注目し,これを制御する鍵として海表面マイクロ層と海から生成するエアロゾル中の微生物動態について解析を行った. 第一に,海洋から大気へと放出されるエアロゾルの質的かつ量的な変動を制御していると考えられる鍵微生物グループを特定した.第二に,メタゲノム情報から鍵微生物グループのゲノム構築を行い,それらの機能解析に向けた基盤整備を行なった.第三に,海水中の環境変化に伴う微生物群集組成とそれらの機能ポテンシャルの変化,さらには海から生成したエアロゾルの雲凝結核活性の変化を同時に捉えることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エアロゾルに存在する有機物や微生物の質と量に関する情報は,気候変化の予測において重要なパラメータであり,生物活動から気候システムへのフィードバック効果を評価するうえで不可欠な情報である.本研究によって,これまでほとんど知見のない海表面マイクロ層やエアロゾルに生息する微生物群集を解析し,その化学的変化に寄与する鍵グループを明らかにできたことは,海洋生物活動と気候システムの相互作用メカニズムの理解に新たな糸口を与えることになる.さらに,今後のゲノム解析を通じてこれらの微生物群の機能的特徴を明らかにすることで,海洋微生物の環境適応メカニズムの一端を明らかにすることができると期待される.
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