研究課題/領域番号 |
16H02587
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
甲斐 知恵子 東京大学, 生産技術研究所, 特任教授 (10167330)
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研究分担者 |
佐藤 宏樹 東京大学, 医科学研究所, 助教 (50418654)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
40,170千円 (直接経費: 30,900千円、間接経費: 9,270千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2018年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2017年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2016年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | モービリウイルス / 翻訳後修飾 / アセチル化 / 遺伝子発現制御 / 麻疹ウイルス / ウイルス / 発現制御 / 脱アセチル化 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、モービリウイルス感染後の細胞蛋白のアセチル化修飾の変動が宿主遺伝子発現変動とウイルス増殖に及ぼす影響の全容を明らかにすることを目標とした。 モービリウイルス感染後の上皮系細胞の新規定量的アセチローム解析を行い、宿主蛋白の継時的なアセチル化変動の全体像を見ることに成功した。また、細胞のハウスキーピング遺伝子群の発現に関与する因子が、モービリウイルス感染後にアセチル修飾が変化することで分解を受け、広範にわたる発現低下を引き起こす一連の機序を明らかにした。 さらに研究の過程でアセチル化修飾酵素の阻害剤の一つがモービリウイルスを含むRNAウイルスの増殖を抑制することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでウイルス感染後の細胞の翻訳後修飾についてはリン酸化修飾の変化と抗ウイルス応答についての解析が主であり、本研究課題で感染後の細胞のアセチル化の変動を網羅的・定量的に解析した学術的意義は高いと考えられる。また、モービリウイルス感染後にみられるハウスキーピング遺伝子群の発現低下とアセチル化変動の関わりを明らかにし、モービリウイルスの病原性との関与を示唆した。 副次的な発見としてアセチル化修飾酵素の阻害剤の一つが広くRNAウイルスの増殖を抑制することを見いだし、阻害剤結合因子を同定した。今後この因子のウイルス増殖への関与を詳細に調べることで、新たな抗ウイルス薬開発への展開が期待される。
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