研究課題/領域番号 |
16H02596
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
|
研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
新美 輝幸 基礎生物学研究所, 進化発生研究部門, 教授 (00293712)
|
研究分担者 |
大出 高弘 基礎生物学研究所, 進化発生研究部門, 助教 (60742111)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
40,820千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 9,420千円)
2018年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2017年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2016年度: 17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
|
キーワード | 翅 / 起源 / 多様性 |
研究成果の概要 |
本研究は、世界に先駆けて同定した翅進化の鍵となる遺伝子を解析ツールとして、最新の遺伝子機能解析技術や次世代シークエンス技術の導入によるこれまでにないアプローチから、昆虫翅の多様性獲得に寄与した分子メカニズムの理解およびその応用を目指した。その結果、マダラシミのゲノム概要配列を解読し、無翅昆虫類において世界で初めてCRISPR/Cas9を利用したゲノム編集法の確立に成功した。さらに、生物農薬としてより有用と考えられる体の保護の役割を果たす鞘翅を保持したまま飛ぶことのできないナミテントウの作出に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって得られる成果から、昆虫の独自性の理解に留まらず、広い生物種で認められる共通したボディプランの分子機構からいかに多様な形態が形成されるかという一般生物学に還元できる根本的な問題について多くの理解が得られることが期待される。 本研究では、基礎的な研究にとどまらず、本研究から得られた知見を活用して、ゲノム編集やRNAi法を利用した新規天敵昆虫の開発に資する。この技術は、従来にはない新規の生物農薬の開発に有用な基盤となることにとどまらず、様々な人為的な改変有用昆虫への応用が期待される。
|