研究課題/領域番号 |
16H02598
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
縄田 栄治 京都大学, 国際戦略本部, 特任教授 (30144348)
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研究分担者 |
矢内 純太 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00273491)
白岩 立彦 京都大学, 農学研究科, 教授 (30154363)
樋口 浩和 京都大学, 農学研究科, 教授 (50303871)
廣田 勲 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (50572814)
谷田貝 亜紀代 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (60353447)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
40,040千円 (直接経費: 30,800千円、間接経費: 9,240千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2018年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2017年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2016年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
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キーワード | 熱帯作物 / 地球温暖化 / 食料生産 / 環境保全 / 持続性 |
研究成果の概要 |
地球温暖化による熱帯作物の栽培地拡大に関わる一連の研究を行った。東南アジア大陸部山地斜面では、トウモロコシなど熱帯畑作物による常畑化が進行していること、平原部では生産の不安定性が高まっていることを示した。また、タイの長期間の気象データの分析により、気温上昇は温帯程顕著でないこと、地域によっては降雨の不安定性が高まっていることを示した。さらに、斜面農地の集約化で懸念される土壌侵食を推定するモデル、及び地球温暖化で重要性を増す害虫の動態モデルを開発した。一方、亜熱帯・温帯暖地で栽培が拡大している熱帯・亜熱帯果樹の環境適応性を明らかにした。また、シナリオ解析のための降雨量モデルの解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化は短期的には農業生産に対して正の効果をもたらす可能性が高い。炭酸ガス濃度上昇による作物生産性の向上、栽培期間の長期化のほか、生産力の高い熱帯作物の高標高・高緯度域での栽培拡大によって、一時的には農業生産は増加すると思われ、近年の地球レベルでの安定的に高い農業生産はこのことを裏付けている。一方で、このような熱帯作物の栽培地拡大は、環境負荷増大など新たな問題を生み出している。本研究は、熱帯作物栽培拡大の現状の一端を明らかにしたと同時に、それに関わる問題を抽出し解決法を提示をするなど、農業及び農業環境面での温暖化対策に寄与したと思われる。
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