研究課題/領域番号 |
16H02612
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
中瀬 生彦 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40432322)
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研究分担者 |
切畑 光統 大阪府立大学, 研究推進機構, 特認教授 (60128767)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2019年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2018年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2017年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2016年度: 16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
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キーワード | ホウ素中性子捕捉療法 / ペプチド化学 / 薬物送達 / オルガネラ標的 / 受容体標的 / 抗体 / がん治療 / マクロピノサイトーシス / 細胞死 / 機能性ペプチド / 細胞内導入 / 細胞死誘導 / ナノ材料 / 生体機能利用 / 薬学 / 癌 / 有機化学 / エクソソーム / 細胞内送達 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)における、がん腫に応じた細胞内外での標的能を制御可能なテーラーメード型ホウ素薬剤の開発を目的としている。代表的な研究成果として、エネルギー産生に重要なミトコンドリアへの集積を狙った機能性ペプチドを用い、治療用ホウ素化合物の細胞内導入効率の顕著な向上と高いミトコンドリア集積、及び、効果的ながん細胞死誘導(ATP減少、及び、アポトーシス誘導)が示された。加えて、がん受容体を標的可能な抗体結合型ホウ素薬剤の開発では、治療に必要な抗体を、オンデマンドにホウ素化合物と簡便に結合、及び、がん細胞標的を可能にする薬物送達技術の構築にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、将来のBNCT治療において、各患者にとって最良な薬物送達ができる治療用ホウ素薬剤の創出を目指し、がん腫の種類にオンデマンドに対応可能な、抗体Fc結合型ホウ素化合物を基盤技術としたテーラーメード型システムの構築に成功した。またオルガネラ局在制御システムを世界で初めて取り入れることで、既存の手法とは異なったオルガネラレベルでの画期的な細胞死誘導制御ができることを示唆する結果も得られた。これまでのホウ素薬剤研究で見過ごされていた細胞死誘導様式を本手法で初めて制御し、より精度の高いがん治療、及び、生体への安全性を高める他では真似のできない独自の基盤技術開発に至った。
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