研究課題/領域番号 |
16H02632
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
ファガラサン シドニア 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (00391970)
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研究分担者 |
服部 正平 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (70175537)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
43,810千円 (直接経費: 33,700千円、間接経費: 10,110千円)
2018年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2017年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2016年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
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キーワード | Immunology / IgA |
研究成果の概要 |
本研究では、T細胞欠損マウスの腸管内でIgAが常在細菌を非特異的に被覆している事を見出した。細菌と非特異的に結合するIgAについてさらに詳細な解析を行い、バクテロイデス属細菌において非特異的IgAによって制御される遺伝子要素を同定した。この遺伝子は、細菌-細菌間の相互作用に重要な役割を果たしており、腸内細菌全体の構成と代謝機能を制御する為に必須の因子である事が明らかとなった。また、この遺伝子は腸内細菌の機能を介して炎症性腸疾患に対して防御的に作用する事を見出した。これらの結果により、IgAの機能を制御する事が炎症性腸疾患に対する新たな対処方法の開発につながるのではないかと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸内細菌の乱れは炎症性腸疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、パーキンソン病を含む神経性疾患などの病態と大きく関わっている。本研究ではIgAによって腸内細菌にもたらされる遺伝子変化が炎症性腸疾患に対して防護的に働いている事が明らかとなった。今回の研究で同定された細菌遺伝子、あるいは腸管IgAの性質を制御する方法が明らかになれば、炎症性腸炎に対する新しい制御方法の開発につながる可能性がある。
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