研究課題/領域番号 |
16H02716
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 大治 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 教授 (40242573)
|
研究分担者 |
末原 達郎 龍谷大学, 農学部, 教授 (00179102)
安岡 宏和 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (20449292)
小松 かおり 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30334949)
大石 高典 東京外国語大学, 現代アフリカ地域研究センター, 准教授 (30528724)
市川 光雄 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 名誉教授 (50115789)
松浦 直毅 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教 (60527894)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
31,330千円 (直接経費: 24,100千円、間接経費: 7,230千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2016年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
|
キーワード | コンゴ盆地 / 内戦 / 交易ネットワーク / 市場経済 / 熱帯林産品 / 長距離徒歩交易 / ボート交易 |
研究成果の概要 |
コンゴ盆地諸国においては,近年の内戦によって,水陸の流通システムが寸断されてきた。地域住民の手によるその再編過程を明らかにすることが,この研究の目的である。水上交通に関しては,アクション・リサーチ型のボートトリップをおこない,陸上交通については,大都市へ向かう「長距離徒歩交易」のルートを調査した。また交易品(蒸留酒,干した芋虫など)の製造が森林環境にどのようなインパクトを与えているかを明らかにし,さらに,それらの製造・輸送を支えるローカル・アソシエーションの社会関係の分析をおこなった。この成果は,論文や研究発表を通じて公表し,さらに著書『コンゴ・森と河をつなぐ』の出版によって一般に公開した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンゴ民主共和国を中心とする地域は,1980年代まで多くの日本人研究者が調査をおこなってきたが,最近は内戦の影響でほとんど調査に入ることができなかった。本研究は,この地域の研究活動を再起動させる契機となる。また,世界的にほとんど知られてなかった流通過程の再編を明らかにすることで,この地域に関する援助のあり方を考える上で重要な資料を提供できた。さらに,地域住民による森林伐採の状況,NTFP(非木材性森林資源)の可能性等に関するデータは,生態人類学や地域研究の領域において貴重である。
|