研究課題/領域番号 |
16H02733
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
櫻井 武司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40343769)
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研究分担者 |
加治佐 敬 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50377131)
中野 優子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60648674)
木島 陽子 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70401718)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
42,770千円 (直接経費: 32,900千円、間接経費: 9,870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2018年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2017年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2016年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 海外学術調査 / サブサハラ・アフリカ / 稲作 / 緑の革命 / パネル・データ / ランダム化比較試験 / 栽培技術 / トレーニング / パネルデータ |
研究成果の概要 |
本研究はまず、独自に構築した長期パネルデータを使って、次のことを明らかとした。①サブサハラ・アフリカの諸国で観察されているコメの生産性上昇が持続的なものであった、②その生産性上昇はアジアの緑の革命と同様に改良品種の採用や化学肥料の投入に支えられているが、圃場の均平化、畦の構築、正条植えなどの栽培技術の採用も不可欠であった。次に、栽培技術の普及に対する農民へのトレーニングの効果を、ランダム化比較試験により厳密に検証した。その結果、栽培技術のトレーニングは生産性向上に有効であった。さらに、籾米の品質向上にもトレーニングが有効であることを示し、技術普及を通じた農家の所得向上の可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、灌漑施設が発達していないサブサハラ・アフリカにおいても、かつてのアジアでおこった緑の革命に匹敵するような持続的なコメの生産性向上が可能であること、しかしアジアと違って圃場の均平化、畦の構築、正条植えなどの栽培技術を同時に広める必要があることを明らかにしたことである。また、農民へのトレーニングが栽培技術の普及に有効であること示したことは、サブサハラ・アフリカの稲作支援策に向けた有意義な示唆であり、社会的な意義は大きい。
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