研究課題/領域番号 |
16H02772
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
斉藤 繭子 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (20598031)
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研究分担者 |
古瀬 祐気 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 特定助教 (50740940)
齊藤 麻理子 (小畑麻理子) 東北大学, 医学系研究科, 助教 (80404234)
当广 謙太郎 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70779355)
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研究協力者 |
Tandoc Amado, III
Gilman Robert H.
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
41,860千円 (直接経費: 32,200千円、間接経費: 9,660千円)
2018年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2017年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2016年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
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キーワード | ノロウイルス / サポウイルス / ウイルス性下痢症 / 国際保健 / 感染症疫学 / 小児感染症 / 急性胃腸炎 / 医学 / 感染症 / 疫学 / ウイルス学 / ロタウイルス / コホート研究 |
研究成果の概要 |
ノロウイルスはウイルス性下痢症の病原ウイルスとして、年齢層によらず最も多く検出されるウイルスであり、発展途上国では年間20万人がノロウイルスによる下痢症で死亡していると推測されているが、ワクチンは商品化されていない。本研究ではフィリピン共和国のコミュニティにおいて、乳幼児とその家族の前向きコホート調査を行い、無症候期、下痢症期、回復期におけるノロウイルスの検出率、家族内感染率の算出やウイルス遺伝子解析を行った。さらに、ペルー共和国で行ったコホート研究の保存検体を用い、生後2年間のサポウイルス感染率、下痢症期・無症候期に検出される割合など疫学的解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ノロウイルスは、日本では食中毒の原因病原体として報告されることが多いが、家庭や施設内では、ヒトの排泄物に含まれたウイルスがさらにヒトへ感染することが感染予防の上で重要な課題である。乳幼児の便にノロウイルスが高率に検出されることは、近年低・中所得国でも報告されているが、無症候時や回復期も含めた報告は東南アジアでは初めてであり、これまでの家庭内での感染率についての報告は、小規模で限定的であった。本研究の成果は、ウイルスが宿主免疫を回避しながら進化するメカニズムの研究などに繋げることができる。また、近隣国における感染状況の把握は輸入感染症予防の面で意義があると考えている。
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