研究課題/領域番号 |
16H02807
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報ネットワーク
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
藤田 聡 広島大学, 工学研究科, 教授 (40228995)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | P2Pビデオ配信 / 理論限界 / 低遅延 / マルチツリー / P2Pシステム / ビデオストリーミング / 理論的性能保証 / P2P / 性能保証 / レイテンシ / レジリエンス / ストリーミング / 大規模分散システム / ピアツーピア / 質保証 / アルゴリズム理論 / P2Pストリーミング / 質保証アルゴリズム / 攻撃耐性 / インセンティブ |
研究成果の概要 |
本研究課題で得られた成果は以下のようにまとめることができる:1) ピア支援型コンテンツ配信システム(PA-CDN)と通常のCDNの違いは中継ピアによるストリーム転送の有無であり,転送のホップ数が増えるほど配信能力(視聴者数)が増加するという特徴がある.本研究課題では,そのようなホップ数と配信能力のトレードオフの理論的な限界を明らかにした.2) 前項の結果を拡張し,フラッシュクラウドやクラウドサーバによる配信サポートの有無など,様々な現実的な状況における性能限界を明らかにした.3) ネットワークの混雑や中継ピアの離脱に伴う性能劣化を抑える手法を提案し,性能劣化期間の最小化を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のPA-CDNに関する研究の多くは,実現可能な性能を理論的・実験的に示すタイプの上界に関するものがほとんどであり,本研究課題のように,性能の本質的な限界を解明していく下界に関する議論はなされていなかった.しかし下界に関する議論は,有限の研究資源をどこに投入すべきか(=どこに投入すべきではないか)を明確にし,より高機能なシステムの早期な実現に寄与するものである.またビデオストリーミング配信市場の急速な拡大に伴い,従来型のCDNのみによる配信の限界が指摘されてきており,この限界を打破する上で,PA-CDN技術そのものの重要性は今後ますます高まっていくものと考えられる.
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