研究課題/領域番号 |
16H02835
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
松香 敏彦 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30466693)
|
研究分担者 |
粟津 俊二 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (00342684)
鈴木 宏昭 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50192620)
中村 友昭 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (50723623)
寺井 あすか 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (70422540)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | 概念 / カテゴリー / カテゴリー学習 / 認知計算モデル / カテゴリー化 / 認知モデル / 認知科学 |
研究成果の概要 |
人間の高次認知の基礎となるカテゴリ化された情報が、どのような過程で生まれるのか脳の生理指標を含む行動実験及び、ロボットへの実装を含む計算機モデル・シミュレーションを用いて検討した。その結果、概念やカテゴリは複数のモダリティーに分散された記録の集合であることが示唆された。そして、人間は特定の課題を遂行する際、文脈に適したカテゴリを分散された記録の集合から再生成することが可能であることが示された。また、複数の概念の融合による意味論的変化の仕組みの説明を試みた。さらに、プロジェクションと呼ばれる心的仕組みを提案し、概念をより総合的に捉える解釈を提供した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、さまざまな感覚モダリティに分散された断片的な表象群を、状況に応じてそのつど組織化=シミュレーションすること自体が概念であるというプロセスベースの概念理論の構築を試み、様々な方法を用いて研究をおこなって点において独創的な学術的知見を提供することができた。 社会的貢献として、ルーブリックで示される固定化したスキル、能力のリストとして捉える動きが広がっていることの問題点を、プロジェクションと呼ばれる新しい心的仕組みを用いて指摘し、代替案として大学教育などにおいては多様なシミュレーションを行う能力、つまり状況に応じた概念を適応することのできる能力の習得が必要であることを提案した。
|