研究課題
基盤研究(B)
本研究では、ミラーシステムと報酬系と呼ばれる脳領野の活動に着目し、自己と他者の「一体感」がどのように形成されるかについて、認知神経科学的研究を行った。特に応援と被模倣という2つの社会性認知課題を取り上げ、報酬の共有化が一体感形成に重要であるという仮説を検証した。その結果、報酬を共有することによってミラーシステムと報酬系の活動が促進され、自己と他者のより強い一体感が醸成されることを支持する結果を得た。
本研究の成果は、ミラーシステムと報酬系が自己と他者の「一体感」を形成する上で重要な役割を果たすことを示した点で学術的に新規で重要である。特に応援課題と他者に模倣される被模倣課題という異なる2つの課題を用いて、同様の結果を得たことは本研究の結果の妥当性を示している。報酬を共有することによって自己と他者の一体感が形成されるという本研究の知見は、会社や学校などにおける効果的なグループの形成など、さまざまな社会的場面に応用可能である。
すべて 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 10件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Frontiers in Psychology
巻: 9 ページ: 2111-2111
10.3389/fpsyg.2018.02111
Japanese Psychological Research
巻: 60(4) 号: 4 ページ: 265-275
10.1111/jpr.12202
Neuropsychologia
巻: 111 ページ: 77-84
10.1016/j.neuropsychologia.2018.01.023
Brain and Cognition
巻: 118 ページ: 63-70
10.1016/j.bandc.2017.08.002
心理学評論
巻: 59(3) ページ: 232-235
日本バーチャルリアリティ学会論文誌
巻: 21(1) ページ: 73-79
認知科学
巻: 23(1) ページ: 65-73
http://www.isc.meiji.ac.jp/~sshimada/index.html