研究課題/領域番号 |
16H02890
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 獨協医科大学 (2018) 大阪大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
高橋 俊光 獨協医科大学, 医学部, 助教 (00250704)
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研究協力者 |
北澤 茂
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | 皮膚血流 / 感性情報学 / ヒューマンインターフェース |
研究成果の概要 |
我々の先行研究(Takahashi et al., 2011)により、心的負荷時の前額部皮膚血液動態は、これまで計測が困難であった微妙な心的状態を反映する可能性が示された。そこで本研究では、心的負荷時に前額部の皮膚血管拡張を引き起こす自律神経の中枢制御機構の解明を目指した。まず、心理負荷に対する前額部の皮膚血液動態は、指先や顔面の他の部位のそれと異なる特有なものである可能性を示した。また、心理負荷時および安静閉眼・開眼時に、脳機能画像法(fMRI、脳磁図)による脳活動応答とともに、前額部皮膚血流や瞳孔径を同時計測することにより、心的負荷時の神経活動ネットワークのダイナミクスを調べた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前額部の近赤外分光法(NIRS)を用いた精神疾患の臨床検査では、言語課題時の前額部のNIRS波形による診断の補助法が確立しているが、一方でその前額部の信号が皮膚血流によるものが大半であるとの報告がある。本研究で、前額部の皮膚血流に精神状態を反映するとの仮説のもとに、心理負荷時の前額部皮膚血流信号を、他の身体部位の皮膚血流や種々の生理信号と同時計測することで、その生理学的機序の一端に迫ったことは、学術的に意義がある。また、「こころ」の状態を測るヒューマンインターフェースの新たな生理指標の提供という社会的な意義がある。
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