研究課題/領域番号 |
16H02930
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山下 洋平 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (50432224)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 海洋科学 / 生物地球化学 / 溶存有機物 / 燃焼起源有機物 |
研究成果の概要 |
バイオマスや化石燃料燃焼の際に、不完全燃焼物である燃焼起源有機物 (PyOM) が生成する。PyOMは地球表層に普遍的に存在し、難分解な性質を有する事から地球表層炭素循環を制御しうると考えられる。海洋の溶存有機物画分にもPyOMが普遍的に存在する事が知られてきたが、その供給・除去・維持プロセスに関する知見はほとんどない。そこで、本研究では、広域な海域におけるPyOMの3次元分布を明らかにし、海洋におけるPyOMの動態(起源・除去・維持)に関する知見を集積することを目的とした。研究の結果、沿岸域および外洋域におけるPyOMの主要な起源は河川および大気沈着と異なる事を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、炭素循環におけるPyOMの重要性が広く認識され、陸域においてその収支や再分配に関する研究が多く行われている。その結果、森林火災などのバイオマス燃焼により生成したPyOMの一部が河川を通して海洋へと輸送される事が明らかとなった。しかし、海洋でのPyOM動態に関する知見は乏しく、地球表層におけるPyOM循環像は明らかでない。そのような背景の中、本研究は、海洋溶存有機物画分におけるPyOM動態に関して先駆的な成果を上げており、その学術的意義は大きい。
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