研究課題/領域番号 |
16H02983
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境モデリング・保全修復技術
|
研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
二宮 善彦 中部大学, 工学部, 教授 (10164633)
|
研究分担者 |
末木 啓介 筑波大学, 数理物質系, 教授 (90187609)
|
研究協力者 |
木下 哲一
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
|
キーワード | ハロゲン化揮発法 / 放射性セシウム / 希土類元素 / アルカリ金属 / 遷移金属 / 塩化カルシウム / 臭化カルシウム / 分離除去技術 / ハロゲン化揮発 / 分離除去 / 固体廃棄物 / 有害微量元素 / 平衡計算 / 放射性同位体 / 焼却灰 / ホット実験 / Cs-137 / 微量有害元素 / 放射光XAFS |
研究成果の概要 |
本研究は、ハロゲン化揮発法による固体廃棄物に含まれる有害微量元素の高度分離除去技術の開発を行うことを目的に実施した。燃焼灰に含まれるCs、Co、Euなど約30元素について、塩化および臭素化揮発法による分離除去を検討した。福島県内で採取された放射性セシウム(137-Cs)を含む土壌試料およびクリンカーに塩化揮発法を適用した。その結果、処理温度が1100℃以上において、試料に含まれる137-Csの値を、元の値の約10%まで低減できることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災に伴う原子力発電所の事故以降、放射性同位体を持つ半減期が比較的長い有害元素類を含む放射性物質に汚染された可燃性廃棄物から、これらの元素を分離除去する技術の開発が急務になっている。さらに、近年、福島原発の事故を契機に築40年以上の福島原発以外の原子力発電所の廃炉決定が相次いでなされ、廃炉にあたって放射性廃棄物や放射化したコンクリートの処理が大きな課題になっている。Ppbからppmレベルの有害元素を含む廃棄物を塩化・臭素化揮発法によって分離除去し、有害元素含有率を環境許容レベルまで低減できる手法を開発することが求められている。
|