研究課題/領域番号 |
16H03012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
東田 啓作 関西学院大学, 経済学部, 教授 (10302308)
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研究分担者 |
田中 健太 武蔵大学, 経済学部, 教授 (30633474)
高橋 遼 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (40748349)
樋口 裕城 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (60757269)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 共有資源 / 自主的資源管理 / 社会選好 / 合意形成 / 共有資源管理 / 所有権構造 |
研究成果の概要 |
バングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯のランガマティ地域に存在する237の村落共有林の地図をフィールド調査によって作成し、現地植生調査と衛星画像解析によって森林資源の推移を明らかにした。土地利用(焼畑や平地農業)には村落群の長であるheadmanが重要な役割を担っているため、ランガマティ地域のheadmanを対象として経済実験とアンケートを実施し、headmanとしての経験年数が彼ら・彼女らの公平性の程度を強くすること、利他性(他者を思いやる気持ち)の強さが持続的資源利用の点からは負の効果を持つこと、および住民の利他性が焼畑農業の規模と森林資源に影響を与えていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで存在していなかった共有林の明確な境界の地図を作成し資源量を捉えることで、住民自身が共有林の状態を知り管理をしていくためのデータ蓄積の仕組みを作ることができた。また村落群の長(headman)の行動を明らかにすることで、持続的森林資源利用のための制度作りの土台を提供することができたと考えている。森林資源の変化は自然条件の変化だけではなく住民行動にも影響を受けているが、どの立場の住民のどのような選好が強く効いているかについての研究はまだ十分ではない。本プロジェクトは、土地利用の権限を持つheadmanの選好を明らかにすることで、この分野の研究にも貢献できたと考えている。
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