研究課題/領域番号 |
16H03020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
樋口 明彦 九州大学, 工学研究院, 准教授 (30315105)
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研究分担者 |
榎本 碧 九州大学, 工学研究院, 特任助教 (40713277)
永村 景子 日本大学, 生産工学部, 助教 (50713260)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | バリアフリー / 木材 / 視覚障がい者 / 白杖 / 打音 / サイン / 国産スギ / 視覚障害 / 歩道 / 音響 / 視覚障害者 / バリアフリー歩道 / スギ材 / 官能評価 / 音響特性 / acoustic wayfinding / 景観 / スギ / 音 / 視覚 |
研究成果の概要 |
本研究は、歩道に木材を用いることで、白杖による打音の違いにより視覚障がい者を安全な歩行空間へ誘導する木製バリアフリー歩道の開発を目的とする。本研究は、100名の視覚障がい者を対象に、木材とアスファルトの舗装材の白杖の打音の違いを屋内での官能評価実験により検証し、さらに42名の視覚障がい者を対象とした試験歩道を用いた屋外での実証実験を行った。この結果、木製舗装は車道への飛び出し防止機能や障害物等により誘導用ブロックから外れてしまった場合にアスファルト歩道よりも早く、わかりやすく誘導用ブロックへ復帰させるバッファとして機能を持つことが明らかになり、木製バリアフリー歩道の実現可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、屋外歩行空間のバリアフリー環境改善のため、白杖による打音の違いで視覚障がい者を誘導する木製バリアフリー歩道の開発を試みた。視覚障がい者を対象とした屋外での実証実験を行い、木製バリアフリー歩道に車道への飛び出し防止や障害物等により誘導用ブロックから外れてしまった場合にアスファルト歩道よりも早く誘導用ブロックへ復帰させるバッファとしての機能を持つことを明らかにし、木製バリアフリー歩道の有効性を示した。また、歩道舗装への木材の導入による車いす利用者や高齢者等の他の利用者に対しても歩きやすい歩行環境の創出や環境や景観への向上についても可能性を示した。
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