研究課題/領域番号 |
16H03024
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
|
研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
相良 二朗 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10330490)
|
研究分担者 |
種村 留美 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00324690)
大森 清博 兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 研究員 (90426536)
中園 正吾 兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 特別研究員 (80709907)
|
研究協力者 |
野田 和恵
長尾 徹
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 認知症 / MCI / 生活行為 / IoT / Wi-Fi / 独居高齢者 / 促し装置 / 自立支援 / 促しシステム / デザイン学 / 高齢者 / 支援技術 / 認知症高齢者 / システムデザイン / 住居 |
研究成果の概要 |
軽度認知症者が自立した生活を少しでも長く継続できることを目的として、周囲の状況を知らせ、行為を促すシステムの開発を行った。各種のセンサーを装備したIoT装置を専用機として開発するとともに、SONY製品のMESHタグを用いたデモンストレーション用システムを構築し、モデルハウス内に仮設置して関係者にデモンストレーションを行い、アンケート調査を実施した。構築したシナリオは10種類であり、「玄関にて夜間の外出を引き留める」「コンロの点けっぱなしを知らせる」が有効性が高い促しとされた。 この仮設促しシステムを3名の被験者宅に仮設置し、それぞれ3か月間の長期評価を実施した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症者の増加は我が国の近い将来における重要な社会課題であるが、予防と介護のみが対策の対象となっており、軽度認知症者に対する自立支援についてはほとんど論じられてこなかった。本研究は、軽度認知症者に対して、生活行為を奪うのではなく、きっかけを与えたり、状況を的確に知らせることで、自発的な行為を促すことを目的としている。 センサー技術を応用して自動的に家事や制御をおこなうスマートハウスはこれまでにも多数存在しているが、自動化も行為を奪うことと同様に認知的廃用を生じさせてしまう懸念がある。促しによる自立支援というアイデアは新規性があり、社会的意義が高い。
|