研究課題/領域番号 |
16H03039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
井上 裕康 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (40183743)
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研究分担者 |
中田 理恵子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (90198119)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | PPAR / レスベラトロール / cAMP / 動脈硬化症 / 心臓 / cAMP / 生活習慣病予防 / 食品機能成分 / 栄養学 / 核内受容体 / 代謝 / 動脈硬化 / 心筋 |
研究成果の概要 |
本研究では、生活習慣病予防効果が期待できるレスベラトロールについて核内受容体PPARを介した機能解析を行った。cAMP分解酵素阻害剤あるいは産生酵素活性化剤をレスベラトロールとともに摂取したマウスでは、レスベラトロールによるPPARα活性化が増強された。さらに、ヒト動脈硬化モデルのApoE欠損マウスを用いた解析から、レスベラトロールはPPARα依存的に抗動脈硬化作用を有する可能性を明らかにした。また、マウス新生仔由来の初代培養心筋細胞に、拍動を維持した状態でレスベラトロール刺激を行った解析から、レスベラトロールは心筋に作用し、PPARα依存的に心臓の機能維持に関与する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物ポリフェノールをはじめとした、日常的に摂取できる様々な食品機能成分の生活習慣病予防効果が注目されている。本研究では、植物ポリフェノール・レスベラトロールの効果に注目し、核内受容体PPAR活性化という新しい評価法を用いて、その作用機序の解明を行った。本研究によって明らかとなったレスベラトロールの機能制御は、健康長寿社会を目指した新しい食生活の提案における科学的エビデンスとなる成果であり、食品機能成分を活用した健康維持、疾病予防、健康寿命延伸の実現に貢献できると考えられる。
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