研究課題
基盤研究(B)
加齢性難聴(耳の老化)の進行や予防に寄与する食生活因子やそのメカニズムを明らかにするため、実験マウスを利用し、ヒトの赤ちゃんの聴力測定にも利用される聴性脳幹反応試験をベースとした研究を実施した。その結果、餌の硬度や栄養成分、摂餌時刻などが長期的な加齢性難聴の進行に影響することが明らかとなった。また、大きな音による一過性の聴覚障害は、ロスマリン酸等の食品成分による軽減が可能であった。さらに、難聴の進行と相関する新規遺伝子も同定した。
日本は世界有数の高齢化国であり、加齢性疾患への対応が課題となっている。その中でも、QOLを低下させやすい難聴や認知症などの神経系老化に起因する疾患は、根本的な治療法がないことから、機能低下を招く前に予防することが重要である。しかし、これらの疾患の進行や予防の検証には長い歳月が必要であり、ヒト試験による知見をベースとした予防食品の開発は進みにくい。そこで、本課題では、動物モデルを利用し、どのような食生活因子が難聴の進行や予防に寄与するのかを明らかとし、また、そのメカニズムの一部を明らかとしたことで、将来の予防食品開発につながる基礎的な知見が得られた。
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