研究課題/領域番号 |
16H03052
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
小倉 康 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50224192)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | 中核的理科教員CST / システミックリフォーム / 地域理科教育 / 全国学力・学習状況調査 / 科学的リテラシー |
研究成果の概要 |
本研究は,理科指導力の高い教員を中核的理科教員に位置付け,一教員の立場を超えて校内や他校の理科教育の改善に能力を発揮できるようにすることで,学校全体の生徒の科学的リテラシーの認識が改善できること,それによって生徒の理科学力を向上させる効果があること,効果には生徒の性別によって異なる傾向があることを明らかにした。そして,中核的理科教員を活用した学校と地域の理科教育推進のアプローチは地域と学校の特性によって異なり,教育委員会委員として取り組む型,学校研究として取り組む型,中核的理科教員が主体として取り組む型が見出された。大学はこれらのアプローチをサポートし,促進する上で重要な役割を果たした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中核的理科教員の配置が,その教員が直接指導しない学級や学年も含めた学校全体と地域の生徒の理科学力と学習意欲の向上につながることを客観的に検証した論文は見つからない。優れた理科の指導力を有する中核的理科教員が,自分が教える学級で生徒の学習意欲や学力面で良好な成果を上げることは当然である。しかし中核的理科教員には,さらに校内で自分が教えていない学級の生徒や地域の他校の教員が指導する生徒の理科学習をも向上させる効果をもたらすことが期待される。本研究は,そのための方法論を確立し,中核的理科教員の活用を通じて学校と地域の理科教育を改善することが可能であることを示した初めての実証的研究である。
|