研究課題/領域番号 |
16H03109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
和田 浩 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 室長 (60332136)
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研究分担者 |
川村 洋平 秋田大学, 国際資源学研究科, 教授 (40361323)
松井 敏也 筑波大学, 芸術系, 教授 (60306074)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 輸送 / 振動 / 衝撃 / 加速度 / 美術品 / 梱包 / 蓄積疲労 / 環境 / 博物館 / 緩衝材 / 文化財 / 博物館環境 / 輸送包装 / 輸送環境 / 輸送機関 |
研究成果の概要 |
本研究によって美術品輸送に用いる輸送機関上で振動を計測し、陸上、海上、航空の各輸送のあらゆる工程における振動データを解析した。その解析結果を用いて輸送中の振動環境を再現し、振動を受けた梱包資材の応答の計測手法と評価手法を確立した。さらに、振動を受けた美術品素材に蓄積疲労が生じる現象を捉えることに成功し、小さい加速度でも徐々に美術品を劣化させる原因となりうることの検証に成功した。輸送機関上で生じる振動に着目し、文化財が長期間振動を受け続けることで破損する危険性である蓄積疲労現象の存在を検証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美術品は国民共有の財産であり、管理する博物館等はそれを広く活用することが求められる。その結果、特別展の開催等が盛んとなり、美術品の貸借が頻発する。全国規模で考えると美術品の輸送は巨大な物量となり、博物館の使命を果たすためにも、個々の輸送の安全性確保は不可欠であることは明らかである。本研究による成果は将来に向けて美術品を安全に活用するための指針につながるものとして社会的意義をもつ。また、研究期間内に、国内会議発表:19回、国際会議発表:4回、論文:10本(内査読あり5本)、受賞:1回の実績を計上したことが、学術的意義にもつながったと考えている。
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