研究課題/領域番号 |
16H03158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
近藤 英司 北海道大学, 医学研究院, 特任教授 (60374724)
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研究分担者 |
近江谷 克裕 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究部門長 (20223951)
小野寺 純 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (90374511)
安田 和則 北海道大学, 医学研究院, 名誉教授 (20166507)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 移植腱 / 再構築過程 / 靱帯損傷 / 被損傷靱帯 / 腱・靱帯 / 移植 / 力学的特性 / 遺伝子解析 / 生体制御 / 生体制御・治療 / 分子機序 / 靱帯再建 |
研究成果の概要 |
代表研究者はこれまでの研究で、損傷を受けた前十字靱帯には自己修復能を有する細胞が存在すること、および移植腱へこの細胞を遊走させることにより、腱の物性劣化を抑制させ得ることを発見した。しかし、この細胞の本体およびこの腱の再構築過程ついては未だ不明であった。本研究は、①被損傷前十字靱帯組織に出現する細胞およびその機能を明らかにした。②この細胞が移植腱へ遊走した後の機能を明らかにした。さらに③この細胞が高発現する機能分子が移植腱基質の再構築過程に与える効果を明らかにした。以上の結果から、被損傷靱帯組織から遊走した細胞が移植腱基質の再構築過程を制御する機序を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は生体力学と分子生物学を融合させた研究方法を用い、被損傷靱帯に出現する再生能を持った幹細胞様細胞の本体と機能および移植腱へ遊走後の機能を明らかにするもので、生体支持組織の機能的適応制御機構の解明と制御に貢献する点において高い学術性がある。本研究は生体支持組織の機能的適応制御機構の統合的解明と制御に貢献するという学術的意義がある。また本研究の結果は新しい安全な機能的細胞源、およびそれを用いた腱・靱帯組織再構築現象の人為的制御に関する新しい原理を与えることから、生体軟組織の再生医学・組織工学の発展に貢献し、また移植腱に対する安全な細胞療法の開発に貢献する意義がある。
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