研究課題/領域番号 |
16H03167
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松田 哲也 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00209561)
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研究分担者 |
天野 晃 立命館大学, 生命科学部, 教授 (60252491)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | MRI / タギングMRI / デジタル符号化 / パターン認識 |
研究成果の概要 |
本研究では、情報理論に基づいてタグパターンの設計を行い、画素単位で運動情報の検出を可能とする第2世代のタギングMRI法の開発を目的に、理論的・実験的検討を行った。タグパターンをデジタル符号列とみなす特許取得済みのタギングMRI撮像法において、複数回の撮影が必要であるという問題点に対し、デジタル符号列を空間的に拡張することにより1回の撮像でデジタル符号化が可能な撮像法として実用化を目指した。領域選択的MRI励起法を利用し隣接9近傍の符号がすべて異なる2次元タグパターンを実験用MRI撮像装置に実装して運動ファントムを対象とする実証実験を行い、運動の位置を画素単位で検出できることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が対象とするタギングMRIは心臓壁の輪郭のみならず壁内部の位置変化も検出可能で、様々な心疾患の詳細な病態評価に期待されているが、タグを正確に追跡するための画像処理の煩雑さなどにより、一般臨床に広く用いられるには至っていない。本研究ではタギングMRIにおける明暗パターンを各画素に割り当てた二値のデジタル符号とみなし、デジタル情報処理に用いられるパターン認識の考え方を導入することにより、解析の煩雑さという問題点を解決するのみならず、画素単位で位置検出を実現した。心臓の運動解析に情報学的観点を融合させたという点から学術的な、また臨床応用への問題点を克服するという点から社会的な意義も高い。
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