研究課題/領域番号 |
16H03194
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
荻野 千秋 神戸大学, 工学研究科, 教授 (00313693)
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研究分担者 |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
西村 勇哉 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 特命助教 (40728218)
中山 雅央 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (60582004)
沼子 千弥 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (80284280)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2016年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 過酸化チタン / 放射線照射 / 過酸化水素 / 活性酸素種 / ナノ粒子 / 低侵襲治療システム / ナノテクノロジー / ドラッグデリバリーシステム / バイオナノカプセル / 二酸化チタン |
研究成果の概要 |
本研究により、PAATiOxの粒径は100 nmよりも20 nmの方が肝臓にトラップされにくく、腫瘍への集積率も高いことが示唆された。また、PAAよりもPEG修飾の方が肝臓へのトラップがされにくいことも示された。そこで今後は、PEG修飾PAATiOxに抗体を提示した粒子を作製し、血中滞留性や体内動態、標的腫瘍への集積率を評価していく必要がある。また、X線との複数回併用治療によって、優位な放射線増感効果が確認されたため、既存の治療法よりも効果的な治療プロトコルを検討することで、臨床への応用が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の推進により、無機ナノ粒子と放射線治療を併用した新しいがん治療方法の構築が期待できる。これまでに、過酸化チタンナノ粒子による効果を確実にし、その分子レベルでの機序について解明を行ってきており、ほぼその機構を明らかにすることが出来た。更には、今年度、繰り返し照射を行う事で、根治的ながん治療効果が見出せたことで、より臨床サイドでの応用の可能性が高くなった。今後は、この成果をもとに、臨床応用に向けた展開を行っていく計画である。
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