研究課題/領域番号 |
16H03210
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
坂口 正道 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60283727)
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研究分担者 |
和田 郁雄 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70182970)
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研究協力者 |
堀場 充哉
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | リハビリテーション / 運動錯覚 / 力触覚提示 / バーチャルリアリティ / マルチモーダルインタフェース |
研究成果の概要 |
本研究では,映像を用いた複合現実感技術や力触覚提示技術を応用し,身体所有感の転移などの錯覚を想起させ脳の可塑性を誘発する効果的な感覚運動統合リハビリテーションシステムの開発を目的とし,視触覚ボール回しシステムおよび運動触覚ミラーセラピーシステムを開発した.ボール回しシステムは,運動錯覚の生起条件と非生起条件について脳波による錯覚の評価を行い,運動錯覚によって運動野の活動が活発になり運動野と視覚野が関連して活動したことを評価した.ミラーセラピーシステムは,上肢運動と指先への触覚を組み合わせたシステムや手関節の外転/内転動作を対象としたシステムを開発し,研究室や病院にて効果の検証を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,脳の可塑性を誘発する方法として,映像を用いた複合現実感技術と,接触感覚や運動感覚などの力触覚提示技術を用いることで,被験者に錯覚を誘発する点にある.本研究では,身体所有感の転移などの錯覚を想起させるため,運動の意図と同期した映像の提示や動作に起因する触覚フィードバックを与えることで,より強い錯覚を想起させることに成功した.本研究により,VR 技術を利用しリハビリテーションに適した映像提示や触覚提示技術の一手法が確立された.高齢化が進み脳卒中等の疾患が増加する中,機能回復によるQOLの改善やADLの向上に直接的に応えるものであり,医療福祉の発展に対する社会的意義は大きい.
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