研究課題
基盤研究(B)
BMI システムによりALSや麻痺等の患者に向けて身体機能を代替する新リハビリテーション技術開発が進んでいるが、大脳皮質で100 億も存在する神経細胞に対し、既存の100チャネル程度でしかない神経活動記録方法では、意図推定精度の向上という高性能化に限界があると考えられる。本研究ではチョッパー技術、低クロストークアナログマル チプレクサ技術、入力容量低減T型容量スプリット技術を組み合わせて、低雑音化と高集積化を両立し、従来のアンプ集積度を1桁以上改善する埋込み型超多点計測集積回路システムの開発研究に取り組み、新しい身体機能代替技術の基盤研究を行った。
従来の神経信号計測ではたかだか100点程度でしかなく、もっと詳細な神経細胞活動を記録したいという要求が本質的にある。本研究はこれにも応じるものであり、将来的には1万、10万チャネルの計測が必要になる可能性もあり、その必要性に迫られるよりも前に、次世代に向けた新しいエネルギーエフィシエントな超多点計測技術の基盤技術を世界に先駆けて開発することに挑戦することで、脳科学における学術的成果に貢献する。
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